喪女の降りられないレール フツー圧力
突然だけど、私は恵まれている方だと思う。(喪女ということはさておき)
私自身は、色々なことを、まあフツーに、人並みにできた。
勉強で物凄く苦労した覚えもない。
運動も、成績は5までは取らないが3か4だったし、図画、書道も賞状をもらえた。
高校は田舎の進学高(?)で、大学は世間一般で言うところの一応の高学歴。
人並みに人生を歩んできた...と感じる。
でも、(だから?)親の期待を年々ひしひしと感じ、それが重い重い鎖になっている。
特に兄弟姉妹がいると、比較してどんどん期待値が偏っていく。
この子はいい大学に入ったから、いい企業に入って、いい人を見つけて、
いい家庭を築いてくれる...と。
姉妹なのに、私にばかり重圧がかかっている気がする。
私自身が、かけているんだけれど。
某大手企業の女子社員の自殺した時、気持ちがわからなくはないな、と思った。
私は彼女のように超高学歴でも美人でもないけれど、
彼女にはもう、人生における「正解のレール」が一本しか足元になかったんだと思う。
そして左右を見れば、奈落の底で、他の道なんかない。
(カイジの高層ビルの橋渡しゲームみたいな)
いい会社、いい家庭、いい人生を歩むレールから降りられない。それ以外は不正解。
周りの期待と「普通」観と自負の念で板挟み。
私は就活の時、精神がおかしくなりそうだった。
◯◯なら早く決まると思ったのに〜。なんで決まんないのかな?
え〜そこ? ◯◯ちゃんは官僚だって!大企業だって!
周囲や親からの期待と否定、それと自分の気持ちに折り合いがつけられなかった。
幸いにも就活は一応、大企業と呼ばれる部類に決まった。
親も友達も喜んでくれた。
全くもって幸運だったとしか言いようがないし、嬉しかった。
けど同時に、ますますレールは地面から離れてしまったと感じた。
もういよいよ本当に降りられなくなった。
でも私には結婚なんて到底無理だろう。家庭は築けない。
だから目の前にはもう道は無くて断崖絶壁だ。息苦しい。
フツーって何なんだろう。私は旧年代の理想モデルの押しつけだと思う。
だから生きるのが辛くなる、生きづらい世の中になる。
私は息苦しさを感じたまま、この先一生生きていたくない。